表紙 > 日々徒然




西暦二〇一八年 葉月


三一日…葵桜
    ノートの新調をする。正直なところ、まだ使い方はよくわかっていない。
    ひとまず使ってみてから考えることにする。この本の構成も……本当、どうしようか…


三〇日…隆星
    葵桜が友人に新しいノートを貰ったらしい。さて、どうなることやら…


二九日…葵桜
    懇意にしている者にこの本の装丁について話を聞いてもらった。
    新しい知識を得て驚いている。説明の丁寧さに思わず俺にも出来そうな気がするから怖い。
    帰宅したときに拍手を確認。この嬉しさにいつも感謝している。


二八日…聖
    近所の店で時のゆくままに話をしてきた。
    様々な時代の話を聞いて、今の時代のことを考えてみた。混沌とした時代だなぁ。


二七日…雷遠
    欲しかったものが半額セールとやらになっていた。買うしかないので人ごみに乗りこんだ。
    これでしばらく楽しめそうだ、カツオ削り器。


二六日…隆星
    雷雨があった。涼しくなってくれればいいが夜になって湿度の上昇になってくれた。
    秋はまだ遠いらしい。


二五日…葵桜
    時々出先で顔を合わせる人と少し話をした。
    人はそれぞれに生き方が違い、それによって考え方や知識も変わってくると感じさせてもらった。
    さて、いい話が書けるといいな。


二四日…聖
    写真機を持って遊びに行く。そろそろフィルムが無くなってきた。
    買い替え、と言うと皆が怒るのではと心配になるのでこっそり蚤の市に出かけよう。


二三日…隆星
    買い物帰りに猫が寄ってきた。あまりに人懐こいので買っていた牛乳を少し分けてみた。
    帰ったら風が空いていることに気付いた雷遠に牛乳の買い食いを疑われた。失礼な。


二二日…聖
    葵桜さんも男の子だったんだなと昨日の日記を見て思った。


二一日…葵桜
    どうやら雷遠の買った本の中に大人な雑誌が紛れ込んでいると聞いて密かにわくわくして共通の図書室へ向かった。
    処分されていたようだ。雷遠に聞こうとしたら凄い形相で睨まれたので何かを察した。


二〇日…雷遠
    あの野郎、変な本拾って来んじゃねえよ!しかも俺の反応に滅茶苦茶満足したみたいな顔しやがって!!
    おかげで聖に『わかりますよ…僕も男ですから…』みたいな顔して見られてるじゃねえか!!!


一九日…聖
    雷遠さんの本に恥ずかしい本が入っていた。まさか雷遠さん……


一八日…隆星
    雷遠の買った本を借りた。料理本にマナー本、服の本、星の本らしい。
    こっそり河原で拾ったいかがわしい雑誌を混ぜてみた。誰がどんな反応をするか楽しみだ。


一七日…葵桜
    雷遠が買ったらしい本が届いた。分かりにくい場所に住んでいるため毎度配達の人には頭が下がる。
    さて、どんな本を買ったのか。後で見せてもらおう。


一六日…雷遠
    欲しかった本を文明の利器を使って大量買いした。物語作品ではなく資料だ。
    共通で使える本を集めた図書室に入れた。書店では扱いがなく、図書館に返却するのが惜しい程だったので助かる。


一五日…隆星
    毎年この時期は空を見る。
    命は廻る。俺達は永遠に止まったままだが、それでも今、ここにいることに感謝と敬意を。


一四日…葵桜
    盆ということで顔見知りのご家族が大量に用意したというご飯を御馳走になった。
    向こうの親族達とも話をして、異文化コミュニケーション、のような部分もあったが刺激が多く楽しかった。


一三日…雷遠
    暑さが和らいだ、というかコレ台風の風か?
    圧があって生ぬるい。料理してないのに湯を沸かしながらその前でぼーっとしている状態に近い暑さだ。
    冷風が来ないかと窓を開けたが、気分の良さそうな隆星の鼻歌しか入ってこなかった。


一二日…隆星
    慌ただしい一日ではあったが、妙に充実した一日でもあった。
    聖から懐かしい喫茶店の話題が出て、話に花が咲いた。思いである場所が残っているのは嬉しいことだ。
    拍手を確認した。喜ばしい連鎖のようで感謝している。


一一日…聖
    喫茶店に入る。昔隆星さんや雷遠さんも通っていた喫茶店だと聞いた。
    入った瞬間に懐かしく、落ち着いた気持ちになった。ここだけ時間が違う気がした。
    帰るために扉を開けると、一気に現実に引き戻されて時の無常さを知った。
    ただ、帰ってから拍手を確認して、現在も悪くないと思った。ありがとう。


一〇日…隆星
    葵桜が何やら資料を探しているらしい。協力はしてみるが確かに見つからない。
    時代が変わると流行も変わる。昨日はそこにあったものが明日には回収されていることもある。
    縁というものだなと考えつつも古本屋も回ってみようかと思う。


 九日…葵桜
    この本を書き始めて、少しずつ楽しくなってきているのが分かる。
    文の様式などは分からない。それでも、誰かに届けば、と思うようにはなっている。
    時代を超えて誰かの目に届けばと思っていたが、案外早く届いているのかもしれない。
    手紙を読み返し、ありがたい気持ちでいっぱいになっている。


 八日…雷遠
    気になる資料が多く見つかった。新聞に載っていたものだが、書店には並んでいない。
    さて、中身の分からないものをどれだけ取り寄せるか、だ…全員巻き込んで会議するか。


 七日…葵桜
    拍手と添え文に感謝を伝えたい。
    覗きに来ていただけることが何よりの光栄、そして言葉を頂けるのは『何より』を超えた光栄です。
    有難う御座います。まだまだ未熟と知りながら、頂いた言葉に勇気まで頂いています。
    未だ暑さも続き、台風などという話題も見えるこの時期、そちらもどうぞご自愛くださいませ。
    (管理人:いつもありがとうございます…!
     サーバですが、近々更新がしやすくなる可能性が出てきましたので文を作りながら様子を見てみます。
     良かったらまたお付き合いいただければ幸いです!いつも支えられて感謝感激です…!)

 六日…聖
    買ってきた雑誌におまけが2つついていたのでひとまず店のお姉さんに返す。
    普通の事にも笑顔で感謝をされて、気恥ずかしいような、誇らしいような不思議な気分になった。
    嬉しくなったので会計台横の肉まんを買った。アイスの方がよかった気が今更ながらしている。

 五日…隆星
    教師時代のことを思い出す。
    手を焼いた生徒も多かったしお礼参りを返り討ちにしたこともあったが、いい思い出になっている。
    彼らは今どうしているだろうか。一人は相変わらずのようだが。


 三日…葵桜
    隆星の書いた文を載せようと思うが、数が増えてきて少々見辛くなってきた。
    個人の展示室を作るのも良いかと思う。調整しながら考えていきたい。


 二日…隆星
    雷遠がかき氷を作ってくれた。とはいえ削ったのは俺で、あいつは本気で氷を作っただけだが。
    聖が安くなっていたとアイスクリームを買ってきていたので、それと蜂蜜をかけて食べることにした。
    懐かしいような味がした。


 朔日…雷遠
    暑い。隆星が何を思ったか倉庫掃除をしてかき氷機を見つけてきた。
    たまには役に立つじゃねえか。洗って氷を作っておくことにした。


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